2007年3月4日に広島市の安佐南区・安佐北区の市民の手で安佐南区・安佐北区九条の会が結成されてちょうど5年になりました。改憲手続き法=国民投票法は、3年間設定されていた幾多の宿題(18歳以上の投票権、国家公務員の権利制限の問題など)に全く手つかずのまま一昨年5月18日に施行されました。そして、昨年の東日本大震災を契機に、新たな改憲作戦が動き始めました。憲法九条を守る課題は新しい段階に入っています。各地域の憲法を守ろうという住民の皆さんの力を結集して草の根の九条の会を無数に設立し、国民投票など提起させない、仮に提起されてもその地域ではきっぱり9条の改悪に“NO”という結果を出せるようにしましょう。
石臼では抑制できなかった怪力赤ちゃん
18世紀の終わりから19世紀の初め(11代将軍徳川家斉の頃)、江戸の大相撲に雷電為右衛門(らいでんためえもん)という出雲国松江藩お抱えの大関がいました。強過ぎて、相手が怪我をしてしまうので、「かんぬき」「張り手」「突っ張り」「さばおり」は禁じられるほどでした。それでも18歳の初土俵から45歳で引退するまでの通算成績は254勝10敗、勝率実に9割6分2厘。相撲史上最強と言われています。
浅間山の麓、今の長野県東御市の生まれの雷電、幼名を太郎吉といいました。ようやく這い這いができるようになると、母親は野良仕事に出かけるのに、これまでのようにただ寝かしつけておくというわけにはいきません。腰紐のとどく範囲で遊んでいればよいと、太郎吉を腰紐で結び、石臼にくくりつけて出かけました。
昼に様子を見に帰ったところ、石臼ごと太郎吉の姿が見えません。慌てて探し回ったところ、庭の茂みでご機嫌な太郎吉を発見しました。石臼を庭中引きずり回して遊んでいたのです。恐るべき怪力です。
現代の日本の自衛隊の力もものすごいものですが、憲法九条は、太郎吉を縛りつけた石臼つきの腰紐と違い、自衛隊に海外での武力行使までは許していません。しっかり押さえています。おかげで、自衛隊はまだ一度も戦闘で人を殺したことも殺されたこともありません。
この九条の縛り、これ以上緩めさせるわけにはいきません。
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